「何でも聞ける。」
税理士になって良かったなと思う事の一つです。

会社であれば経営者、相続手続きであれば相続人に対してですが、普段聞かないようなことを私たち税理士は、なんでも「質問する」ことが出来ると思っています。様々な質問をすることで相手を理解し、事業を理解し、そして税務の専門家としてお話を提供することが出来る。私は税理士という職業を「話を聞くプロフェッショナル」と定義しています。
心の奥底で思っていることをお聞きし、ともに考え悩み、経営のお手伝いができるのもまた、税理士の魅力的な仕事です。

債務超過で負債11億円の会社を承継した社長が、誠実に事業と向き合い、金融機関と向き合い、見事に会社ブランドを残すことに成功した経営者の話、
友人と起業し経営も10年間右肩上がり。コロナ禍で初めての赤字で苦戦した年に、共同経営者の友人に裏切られ、会社を清算させるかどうかを悩んだ経営者の話、
新サービスをリリース後、思いのほか売上が上がらず夜も眠れなくなった経営者の話、
上場することを決意した経営者の話。

どれをとっても経営者でなければ体験ができない、貴重な経験です。私は経営者と経営者じゃない人の違いを「仕事に対する覚悟を本気で決めたかどうか」と感じています。覚悟を決めて仕事をする人の話は、とても魅力的で、ハリウッド映画を観るよりも輝かしく感じます。私たちは経営者の皆さまと一緒になって悩んで考え、出来るサービス、必要だと思うサービスを提供し続ける「経営者のお役に立てる会計事務所」を目指しています。経営者の気持ちを一緒になって感じ、悩み、会社の方向性を共に考えることが出来る。これが税理士の位置づけと考えています。

そして、覚悟を決めている経営者には時間が足りない。やりたいこと、やらなきゃいけないことが多すぎて私生活を顧みない。経営者とはそういう生き物なんだ、と思っています。
だから、私たちはクラウド会計やクラウドツールを積極的に活用して、経理に関する事務を効率的に、税務に関する判断を的確かつ迅速に提供する仕組みを作っています。結果的に経営者、経営に携わる財務経理担当者に少しでも「時間」ができるよう工夫しています。

節約できた時間は仕事の時間ではなく、自分の趣味に充てる時間や大切な人との時間に充てて頂くことを願います。「スリードアーズのお陰で自分に使える時間がちょっとだけ増えたよ」と思われる事務所にしたい。そう想いながら、私は経営者の皆さまと同じように、スリードアーズ税務会計事務所の経営をしています。

三戸部 邦和